フコイダン健康だより10月号:軽度の肥満もCOVID-19悪化のリスク
軽度の肥満もCOVID-19悪化のリスク
前回の健康だよりでは、理想的な体重を長持ちさせることがいかに重要であるかについてお伝えしました。 最近の研究により、健康的な体重を維持することで、COVID-19との戦いにも役立つ可能性があることが明らかになりました。7月15日、European Journal of Endocrinologyのオンライン版に、軽度の肥満も「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の悪化」の危険因子になりうるという報告が掲載されました。
肥満がCOVID-19の悪化の危険因子であることは、これまで何度も報告されています。 しかし、これらの報告のほとんどはBMIが40以上の極度の肥満者を対象としており、軽度の肥満への影響は明らかではありませんでした。 今回の調査では、BMIが30〜34.9の比較的軽度の肥満も、呼吸不全およびICU入院の危険因子であることがわかりました。
ボローニャ大学(イタリア)のMatteo Rottoliらは、3月1日から4月20日までに入院した18歳以上の482人のCOVID-19患者を調査し、発症30日以内の結果をBMIカテゴリーで比較しました。
BMIが30以上の患者のうち、54人(51.9%)が呼吸不全で、38人(36.4%)がICUに入院し、26人(25.0%)が人工呼吸管理を必要とし、31人(29.8%)が30日以内に死亡しています。Rottoli氏は、「プライマリケア医は、重度の肥満の人々だけでなく、すべての肥満の人々がCOVID-19の悪化の危険にさらされていることを認識すべきです。肥満患者は、体内のウイルス量が多く、 これに伴い、病気の期間が長くなる可能性があります。」と述べており、ニューヨーク大学(NYU)のランゴンメディカルセンターのマークシーゲル氏は、「結果は私たちが経験している臨床診療と一致しています。 」 「肥満に伴う可能性が高い高血圧、糖尿病、心臓病などはすべてCOVID-19の悪化の危険因子である」と強調しています。Rottoli氏は肥満の人に注意して体重を減らすことを勧めています。「減量は、中長期的に肥満の人々のCOVID-19のリスクを減らす確実な方法です。」
安保博士による免疫力を高める方法
自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、忙しいときは交感神経が刺激され、血管が収縮して血流が低下します。その結果、顔色が悪化し、各臓器に血液が届かなくなり、臓器に負担がかかります。 ウイルスやバクテリアと闘う免疫細胞は主に血液中で活動しているため、血流が低下すると免疫系も弱まります。 臓器への負担の増加と血流障害による免疫力の低下は、体調不良につながると考えられます。 免疫細胞が機能しなくなり、臓器も機能しなくなると、病気になるのは当然です。
血流と低体温は密接に関連しています。 体温の上昇は血流を改善し、免疫システムを活性化します。 体を温めて体温を上げると免疫力が高まります。体温のほとんどは筋肉で構成されているため、特に筋肉が少なく体が薄い女性や、胃が弱い人は低体温症や病気になりがちです。
心と体は非常に密接につながっていて、怒りやねたみ、恐怖心などの心のゆがみは体の異常まできたしてしまいます。ぐちや不平不満をいうのも、自分の交感神経を刺激してストレスを増やしてしまいます。何事に対してもおおらかな気持ちを持ち、穏やかに暮らせるよう生き方や心の持ち方を変えていく必要があります。
免疫力を高める手軽で確実な方法としては笑うことです。笑いは喜びや楽しさの感情とつながっていて筋肉の緊張を緩ませ、副交感神経を優位にします。笑いの効果にはNK細胞の活性を高めたり、リウマチの痛みやアトピー性皮膚炎のかゆみや発疹を軽減したり、糖尿病の血糖値の上昇を抑えたりすることが報告されています。ストレスの強い人ほど効果が高く、面白いことがなくても鏡に向かって作り笑いするだけで筋肉がほぐれて免疫力を高める結果が出ています。
まとめ – 免疫力を高める方法
1. 体を温めて体温を上げる
2. 笑う
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