フコイダン健康だより11月号: あの食べ物がニキビを悪化させていた!ニキビと食事の関係性
あの食べ物がニキビを悪化させていた!ニキビと食事の関係性
ニキビがあるときに牛乳を飲んでも大丈夫?
ニキビに悩む人が控えるべき食事は?
ニキビと食事に関しては、相反する情報がたくさんあります。
ニキビでお悩みの方は、ぜひご一読ください。
1. ニキビがあるときに、牛乳を飲んでも大丈夫?
毎日コップ1杯の牛乳を飲んだり、チーズを少し食べたりする程度であれば問題ありません。しかし、毎回大量に摂取している場合は要注意です。乳製品を過剰に摂取している人は、適量を食べている人に比べて20~40%ニキビができやすいという研究結果が出ています。牛乳に含まれるアミノ酸は、インスリンの分泌を促進し、肝インスリン様成長因子-1(IGF-1)の合成を誘導します。IGF-1は、ニキビの吹き出物を作る重要な要因と考えられています。さらに、毛包の上皮の成長や角化を促進する作用もあります。慢性的にニキビに悩まされている方は、乳製品を少しづつ減らすか、牛乳の代わりに無糖の豆乳を飲んでみることを検討してみてください。
2. ニキビがあるときは、砂糖やチョコレートは我慢したほうがいい?
砂糖は私たちを幸せにしてくれる成分が含まれているので、ついつい口にしてしまうこともあるでしょう。現在のところ、実は、チョコレートや砂糖を食べるとニキビができることを証明する科学的根拠はありません。しかし、これらの食品には砂糖が多く使われており、一般的に高血糖と言われています。過剰な摂取は血糖値の上昇を招き、全身に炎症を起こして皮脂の分泌を促し、ニキビができやすくなります。ニキビを改善したい方は、ダークチョコレート(砂糖やミルクを抑えて作られたもの)が良いかもしれません。
3. インスタントラーメンやソーセージなどの加工食品は避けるべき?
ベーコンやソーセージ、インスタントラーメンは、朝食によく使われる食品です。便利かもしれませんが、これらの加工食品にはオメガ6系脂肪酸が含まれています。オメガ6脂肪酸を食べ過ぎると、免疫反応(ばい菌と戦うために体の炎症反応を開始すること)が促進され、体の炎症反応があらわれて、皮膚の炎症状態を引き起こしやすくなります。ただ、加工食品を生活から完全に断つことはかなり難しいので、たまに食べる程度に上手にコントールしましょう。
にきび対策ダイエット
肌の調子を整え、ニキビや吹き出物を減らすには、亜鉛とオメガ3を含む食品を多く摂り、水や緑茶を多く飲むようにしましょう。もし、食事からこれらの栄養素を摂取できない場合は、サプリメントから摂取することを検討しましょう。
- 亜鉛を多く含む食品を食べる
亜鉛の抗炎症作用により、体のむくみや赤みを抑えることができます。亜鉛を多く含む食品は、牡蠣、牛肉、羊肉、かぼちゃの種などです。 - 緑茶を多く飲む
緑茶にはポリフェノールの抗酸化物質が豊富に含まれており、炎症を抑えたり、皮脂の代謝を促したりする効果があります。肌にもよく、がん予防にもなります。 - オメガ3脂肪酸は炎症を抑える働きがあります。
オメガ3の抗炎症作用は、体の異常な炎症を抑えます。そのため、適切なサプリメントを摂取することで、ニキビを治療することができます。オメガ3を多く含む食品は、チアシード、サーモン、深海魚などです。
💡正しい洗顔のコツ
ニキビは肌が汚れていることが原因だと思われがちです。しかし、洗顔のしすぎは、肌を保護する油膜を剥がし、肌を敏感にしてしまいます。また、バリア機能が破壊され、皮脂分泌が盛んになることも。マイルドな洗顔料で1日2回、顔を洗うのがベストです。メイクや余分な皮脂、汚染物質を取り除くためにぬるま湯で洗顔し、毛穴を収縮させて血行を促進するために冷たい水ですすぐことをお勧めします。
体の状態は人それぞれです。もし、普段食べている好きなものの中に、ニキビを悪化させる可能性のある食品があれば、減らすように心がけましょう。健康な肌を維持するためには、食生活を見直すだけでなく、運動や十分な休養も大切です。
最後に、スキンケアや食生活を見直してもニキビが改善されない場合は、皮膚科医に相談し、内服薬や軟膏の使用も検討してみてはいかがでしょうか。
参考:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6115795/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5119990/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5318522/