フコイダン健康だより11月号
新型コロナウイルスが蔓延している世界では、多くの人が不安を経験しています。これは「精神的相互作用」と呼ばれる現象です。人々は、新型コロナウイルスのために、より恐れ、不安になり、ストレスを感じる傾向があります。インフルエンザの季節が新型コロナウイルスの第2波と重なることを特に恐れている人もいます。
特定の感覚に注意を向けすぎると、更に敏感になります。言い換えれば、意識が高ければ高いほど、不安になる可能性が高くなるということです。負のスパイラルに陥ると不安はどんどん大きくなるので、そうならないためには、どこかでパターンを壊す必要があります。ここで覚えておくべき重要なことは、不安や恐れの感情を無理やり排除しない、ということです。
そもそも、人生への不安や死への恐れは避けられません。病気への恐怖の背後で健康になりたいという願望があるように、より良く生きたいという気持ちと感染に対する不安は表裏一体であり、それらは自然なことです。したがって、不安を解消しようとするのではなく、不安と共存することを学ぶことが不可欠です。メディアは継続的に感染数を報道しています。感染者の数と予測不可能な脅威のために、世界秩序は危険にさらされています。あなたのストレスの根底には、パンデミックの長期にわたる状況下での不安や恐れや倦怠感があるかもしれません。
不安に対処するために心に留めておきたいこと
不安をコントロールしない
このような状況下では、毎日落ち着いて過ごすことはむずかしいかもしれません。継続的な感染者数の報道と予測不可能な脅威により不安になることは、自然な反応であることを受け入れたほうがよいでしょう。
可能な限り毎日の習慣を続ける
精神科医のベッセル・ヴァン・デル・コルク博士は、在宅勤務、娯楽、趣味など、多くの制限のある生活における「計画」の重要性を主張しています。 詳細なスケジュールでなくても、植物のメンテナンス、ペットとの時間を過ごす、料理などの活動を計画することをお勧めします。 日常生活や仕事の重要性を体験してください。 在宅勤務の場合、オン/オフを切り替えるタイミングを知ることも重要なポイントです。
自分の役割を果たす
仕事、ボランティア、そして家での必要な雑用など、特定の役割を果たすことによって人生の意味を確立することができます。
深呼吸して体を動かす
緊張したり、家で時間を過ごしたりすると、活動レベルが低下し、無意識のうちに呼吸速度が低下することがよくあります。意識的にゆっくりと息を吐き、体を動かすことで、酸素消費量が増え、全身の血流が良くなります。ただし、極度の暑さの中では、熱射病を防ぐために屋外での運動は避けてください。
睡眠時間をできるだけ安定させる
一定の就寝時間を保ち、一定の時間に目覚めることで、体のリズムが調整されます。睡眠の不規則性は、時差と同じように身体的および精神的影響を与えると言われています。
栄養バランスの取れた食事をとる
主に、免疫力と内部環境を改善するのに十分なビタミン、ミネラル、タンパク質を摂取したほうがよいでしょう。
笑うことと話すこと
声を出して笑うことで、体内の有毒物質が放出されたように感じ、少し楽になります。長い間友達と会ったり話したりすることは今はできませんが、電話やオンラインで話すことで、お互いの状況を共有することができます。
自分をほめる
このような状況下でも一生懸命頑張っている自分を、声を出して褒めてみてください。
ストレスを和らげる栄養素
ビタミンCとE
ビタミンCは、抗ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの成分の1つです。 コルチゾールの放出は、ストレスに対処するために体を準備します。 ビタミンEは抗ストレスホルモンの産生にも関与しています。 一緒に使用すると、ビタミンCとビタミンEはさまざまな圧力に対する防御反応を強化します。 コルチゾールはストレスを和らげますが、過剰に分泌されると糖尿病の副作用や免疫力の低下を引き起こす可能性があります。
トリプトファン/ビタミンB群
ゴマや大豆製品に含まれる必須アミノ酸のトリプトファンは、感情を落ち着かせ、ストレスを軽減する神経伝達物質セロトニンの材料です。
ビタミンB群
現代人はストレスを感じやすい、集中力を維持できない、落ち着きがない、と聞いたことはありますか？ これらの感情は、食生活の乱れによって引き起こされるビタミンB群のビタミンの不足に関連しています。 脳はストレスに対処するときにエネルギーを使用します。 脳の栄養源であるブドウ糖を効率的にエネルギーに変換するためには、ビタミンB1、B2、B6などのさまざまなビタミンB群からのサポートが必要です。 十分なビタミンBがないと、脳のエネルギーが不足し、集中できなくなったり、常に落ち着きがなくなったりします。
リストに戻る